大洗町にお住いの皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。

本日は、大洗町で行った波板トタン屋根の雨漏り調査の模様をご紹介いたします。
生花店を営んでいらっしゃるお客様で、昨年店舗の補修工事を担当させていただきました。
そのご縁もあり、今回は作業場として使用されている建物の雨漏り調査をご依頼くださいました。

それでは早速調査を開始します！

以前はこちらでも営業をされていたらしく、店舗名がうっすらと残っています。

グレーのトタン鋼板に沿ってぐるりと一周したところ、外壁に目立つ錆等は見当たりませんでした。
が、出入口の一角に張り付けられたオレンジ色のシートが気になります。

出入口用のガラス扉が丸々1枚破損していました。

突風で飛ばされたコンクリートのブロックのようなものがぶつかり、割れてしまったそうです。
応急処置として取り付けたオレンジシートを外したところ、
放射状にヒビが入っているどころか、予想以上の破損状況です。
屋内に落ちていた飛来物はすでに破棄されたとのことですが、それなりの重量はあったようです。

不在時に起こった事故だったため、幸いお客様にお怪我はありませんでした。

まず室内から天井の様子を確認しました。

至る所に雨染みが見られ、長期間に渡り雨漏りが起こっていたことが分かります。
これだけ広範囲に雨漏り跡がある場合、ルーフィング（防水紙）を含めた屋根の下地全体が
かなり傷んでいる状況だと考えられました。

ここで簡単に屋根の構造についてご説明します。

垂木（たるき）と呼ばれる屋根に傾斜をつける木材が屋根の基本となります。
その上に野地板→ルーフィング（防水紙）→屋根材と重ねていきます。

実は雨漏りを防止しているのはルーフィング！
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屋根材で防ぐことができなかった雨水を、野地板や天井材に浸み込ませない役割を一手に担っています。
最後の砦として室内への漏水を防いでいるルーフィングですが、破損や劣化等で不具合が
生じた場合、雨漏りに繋がる危険度が一気に跳ね上がります。

関連記事➤雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性

お客様の作業場は天井材がなく、垂木や野地板がむき出しの状態です。
居室として使う目的ではないため、あえて天井は張らなかったようです。

今回は天井がないことにより、雨漏りの現状をよりスムーズに把握することができました。

作業場の屋根は「波板トタン屋根」です。

周りが低い壁で取り囲まれていますが、この部分を「パラペット」と言います。
建物の先端を保護する目的で設置され、胸壁・扶壁（ふへき）・手すり壁とも呼ばれています。
パラペットの用途はいろいろありますが、看板を設置できるため、店舗等で見かけることも多いと思います。

パラペットには雨水を排水し、外壁の劣化を防ぐメリットがありますが、屋根との繋ぎ目から
雨水が侵入しやすく、雨漏りの危険性が高い点がデメリットになります。

関連記事➤雨漏りの原因となりやすいパラペット、メンテナンスは必須です

本来の色が分からないほど、波板トタン屋根は全面が錆で覆われていました。

亜鉛でメッキされたトタンは耐性に優れ、幅広く利用される定番の屋根材です。
寿命は5～7年程度ですが、設置場所やメンテナンスの方法により、劣化が早まる場合もあります。
また、潮風が当たる場所は錆びやすいため、さらに寿命は短くなってしまいます。

お客様の作業場も比較的海に近い地域にあり、長年の強風や強雨に晒され、波板トタン屋根は
劣化による破損と錆の腐食を受けボロボロの状態でした。

関連記事➤古くなったトタン屋根に最適なメンテナンスは 塗装か屋根カバー工法か葺き替えか

劣化した波板トタン屋根より侵入した雨水は、天井材を兼ねた野地板まで到達し、
度重なる雨漏りを引き起こしていました。
ルーフィングが機能していないことは瞭然で、下地から屋根材まで全てを交換する必要があります。

今回は既存の屋根材を撤去し、野地板からルーフィングまでを張り替え、新しいトタン屋根に
葺き替えるご提案をしたいと思います。
もちろん、出入口の破損したガラスも交換する予定です。

お客様は火災保険の申請をご希望ですので、見積書と一緒に保険会社用の調査報告書も作成いたします。

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日常で気になるお悩み事はありませんか？

街の屋根やさん水戸店では調査・点検・お見積りを無料で行っております。
些細なことだから・・と迷わずに、お気軽にご相談ください(＠＾＾＠)/

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