水戸市で屋根瓦が落ちてきたとのご相談！半端瓦のズレも確認
水戸市の屋根瓦は、とても珍しい水色基調の平板青磁瓦（せいじがわら）です。
見た目の光沢も鮮やかな瓦ですが、釉が施された釉薬瓦なのでツルツルしています。
通常の瓦よりも滑るので、プロの屋根業者であっても登る際には注意がいる瓦です。
落ちた瓦の場所によっては瓦の差し替え補修を行う事も考慮し、屋根を確認する前に、お施主様宅に取り置いてあった瓦の確認をさせて頂きました。
この瓦は、今は廃業してしまっている宮製瓦工業さんが製造した
MF-40（ミヤフラット40）で、既に廃盤で手に入らない瓦です。
瓦は、製造メーカーが存続している場合や、企業の吸収合併などであれば代替品が用意できる場合が多いのですが・・・
製造会社自体が廃業している場合は用意する事が難しくなるので、瓦のストックを取り置いてくれていたのはとても助かりました(>_<)
今回は、滑りやすい瓦なので屋根には登らず、業務用高所カメラで確認します。
こちらは瓦が落ちていた上部の屋根を確認した映像です。
棟際の半端瓦が一部落ちてなくなっており、その下段の半端瓦もズレ落ちています。
近くには、落ちた半端瓦部分に施されていたと思われる漆喰の欠片も残っていました。
棟際の半端瓦の抜け落ち
棟際の半端瓦のズレ
原因は棟瓦を解体してみないと全てを解明する事はできませんが・・
想定で述べれば、棟際瓦の固定不足と漆喰の経年劣化が起因している物です。
現場調査時にズレている状態の半端瓦も、更に漆喰劣化が進行すれば、上部の半端瓦同様に落ちてしまう事が考えられます。
また、隅棟を覆う三角棟瓦の留め具釘もコーキングも破って浮いてきていました( ;∀;)
棟際の半端瓦の脱落、漆喰の経年劣化による破損、留め具の釘浮きの全てを改善するには、棟瓦を一時撤去して半端瓦を調整した上で棟を取り直す事が最善策です。
（他現場の画像です。三角棟の漆喰は見えている表面だけではありません）
従来の屋根瓦の漆喰と言えば、横から見えている古い漆喰を解体し、再び新しい漆喰を塗布しているイメージを持たれている方も多いのですが・・・
三角棟や七寸丸瓦などの耐震工法での棟は、強化棟を覆うように漆喰が施工されているので、横から漆喰を塗布するだけでは意味を成してくれないんです( ;∀;)
※20年を目安に棟瓦を一時撤去した上での漆喰再施工を行いましょう※
関連記事▶『棟瓦取り直し』や『漆喰詰め直し』について
従来の屋根瓦の漆喰と言えば、横から見えている古い漆喰を解体し、再び新しい漆喰を塗布しているイメージを持たれている方も多いのですが・・・
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※20年を目安に棟瓦を一時撤去した上での漆喰再施工を行いましょう※
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お施主様に全ての調査結果をお伝えし、棟瓦の取り直し工事をご提案しました。
そして、同業他社様との相見積もりの結果、屋根全面の棟瓦取り直し工事を当店にお任せ頂きましたので、月内にしっかり施工させて頂きます(^o^)丿
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