那珂市で軒天の穴あき状況と瓦屋根を調査！ハクビシンの痕跡か！？
2024.06.30
茨城県の皆様こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。今日は、築40年以上経過した平屋住宅の軒天の穴あき状況確認と、併せて行った瓦屋根の状態を調査した現場の様子をご紹介します。家屋の穴あき破損や劣化破損を放置してしまうと、二次被害につながる事が多々あります。今回の現場は軒天井に穴が空…
茨城町で軒天補修の見積り依頼は屋根全体の改修が必要
軒天（のきてん）とは、外壁から外側へ伸びている屋根の裏側部分を指します。
軒下、軒裏、軒裏天井とも呼ばれています。
建物の裏手に回り、早速破損状況を確認します。
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破損した軒天（下から撮影）
破損した軒天（上から撮影）
梯子に登り上から確認したところ、破損した部分を中心に様々な箇所に損傷が広がっていました。
【軒先】
スレート屋根材が破損及び脱落したことにより、屋根下地のルーフィングや
野地板、垂木に至るまで損傷が広がる。
【雨樋】
スレート屋根材と大量に溜まった泥により重量が増した結果、大きく湾曲。
支持金具も辛うじて引っかかっている状態。
屋根に上がってまず感じた点は、とても脆弱になっているということです。
踏んだだけでもバキバキと不穏な音が響き、所々沈み込む箇所もあります。
スレートの屋根材自体も、表面に施された塗装がほどんど剥がれてしまい、
素地のセメント材がむき出しになっています。
カビやコケの発生も顕著で、屋根を覆うように繁殖していました。
他にもスレート屋根材の浮きが多数見つかりました。
写真では5ミリほど浮いていますが、中には2センチ近くも隙間が開いている
箇所もあり、手で触れるとガタガタと動いてしまいます。
ひび割れや反り、欠けて破損した箇所も多く、非常に劣化が進んだ状況と言えました。
写真では5ミリほど浮いていますが、中には2センチ近くも隙間が開いている
箇所もあり、手で触れるとガタガタと動いてしまいます。
ひび割れや反り、欠けて破損した箇所も多く、非常に劣化が進んだ状況と言えました。
棟板金付近に増殖したカビやコケ
固定力がなくなった棟板金
ご依頼の建物は「差し掛け屋根」と言い、片流れ屋根を段違いに組み合わせたような形状をしています。
ユニークな形で建築コストを抑えられる反面、雨漏りのリスクが高いというデメリットもあります。
傾斜のある面の数が少ないほど、風の影響を受けやすくなります。特に差し掛け屋根の頂点にある棟部分は風がまともに当たるため、棟板金の釘抜けや、ひどい場合には飛散に繋がってしまいます。
調査の途中で「実は室内も雨漏りしている」とお話を伺い、建物内も確認
することになりました。ただし、指摘のあった部屋は作業中とのことで、
廊下の天井点検口より天井裏を見させていただきました。
することになりました。ただし、指摘のあった部屋は作業中とのことで、
廊下の天井点検口より天井裏を見させていただきました。
屋根は上から「屋根材（今回はスレート材）→
ルーフィング（防水紙）→野地板→垂木」
という順番で構成されています。
写真の天井裏は横に垂木が渡り、その上に野地板が張られています。野地板の上にはルーフィングがあるはずですが、雨水が浸み込んだ跡を多数発見しました。
ゴム製ルーフィングの場合、耐用年数は約15年です。おそらくルーフィング自体も相当劣化している
ものと考えられました。
ルーフィング（防水紙）→野地板→垂木」
という順番で構成されています。
写真の天井裏は横に垂木が渡り、その上に野地板が張られています。野地板の上にはルーフィングがあるはずですが、雨水が浸み込んだ跡を多数発見しました。
ゴム製ルーフィングの場合、耐用年数は約15年です。おそらくルーフィング自体も相当劣化している
ものと考えられました。
時間をかけていろいろお話をさせていただきましたが、お客様のご要望と、
少なくとも雨漏りは改善したい当社の考えに少し隔たりがあり、
今回は当店からのご提案を控えさせていただく判断をしました。
20件～30件に1件ほどの割合で、お客様のご意向と可能な施工がかけ離れてしまう場合があります。
微補修で改善できるのであれば当店も喜んでお引き受けいたしますが、原因を改善せずにその場しのぎの
修理を行えば、再度お客様に不都合が生じてしまうことになるので、今回は苦渋の判断です( ;∀;)
今回は、格好の悪い報告になりましたが、ご理解賜れれば幸いです。
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