茨城県近郊での外壁塗装工事現場から仮設足場の架設作業を解説
こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。今回は、茨城県内ではなく近県での外壁塗装工事現場の仮設足場の架設作業から、足場の必要性や、架設方法等も詳しく解説してみます。
【仮設足場と架設足場の違い】
同じ「かせつ」と読みますが、意味合いはかなり異なります。
「仮設」は一時的な設置で、用が済んだ後撤去してなくなるもの
「架設」はなにかに(どこかに)吊るしたり架けて設置するもの
仮設足場は仮に設ける足場、架設足場は板を柱に渡し固定して組み立てる足場という解釈になります。
今回は、知人からの紹介案件である茨城隣県での外壁塗装です。こちらは、ハウスメーカーさんの注文住宅で建てられた住宅で、先月保証最終点検を終えられてから当社にご依頼を頂いた案件です。
建築後、初回の外壁塗装は築後10年~13年で行うお客様が多く、こちらのお施主様も丸10年目のお宅です。
先ずは、仮設足場で使用する足場資材を簡単に解説します。【ジャッキベース】人間で言う足の部分で、地面や壁面との高さを調整します。【支柱】緊結部のある鋼管で、種類や長さが様々あり幅広く対応できる柱材
【手摺】支柱の緊結部に打込み、足場の組み合わせに必要な部材
【ブラケット】踏板をはめる為に必要な部材
【アンチ】足場板や踏板と言われる作業床
【昇降階段】1階から2階等へ昇降する為の階段
【養生材】人の往来のある支柱や手摺等に使用するクッション性のある養生カバー
【飛散防止ネット】塗料の飛散を防ぎ、防風や防砂対策としても使用される資材
近隣住宅に工事挨拶をさせて頂き、先ずは足場資材の準備から
こちらの現場の仮設足場は232㎡分の足場を設置します。トラックから足場材を降ろし、足場を架設する面に必要な足場材を地面に並べ、組み立て資材の準備を行います。
※足場材運搬車は、近隣の状況を考慮した上で2t車や4t車等で行います。また、作業中は作業音も発生する為、必ず作業前に近隣住宅様に工事挨拶を行います。
ジャッキベースで地面と平行になるように高さを調整し、支柱を立てたら支柱と支柱を手摺でつなぎ合わせて行くのが基本の作業です。支柱の凹緊結部に、手摺をハンマーで叩きながら繋いでいくので、近所で足場を架設していると『トンカン♪トンカン♪』音がしていると思います。
足場の架設は現場毎に建築状況が違いますので、設計図のないプラモデルのような物です。一定の実務経験が必要な国家資格である『足場の組み立て等作業主任者』が必要な事も頷けます。
足場の設置は通常2名体制で行います。建物の大きさや形状により3名で担当する場合もあります。
最下部に使用するジャッキは足場を支える足です。仮設足場の安定性を高めるため不可欠なパーツです。
三角形の形状のブラケットは、部材同士を結合するための支持具・取付け金具です。金属製や樹脂製のものがあり、ネジ止めをして据え付けます。
支柱をブラケットで固定してアンチを敷くと、強風にも耐え得る高強度となり「持ち送り」とも呼ばれる重要な足場材の一つです。
外壁塗装の場合、塗料が飛び散らないよう全体的に飛散防止ネットを取り付けて養生します。施主様の敷地内や近隣のお宅、さらに通行人への飛散を防止する為にも、飛散防止ネットは大切な役割を果たしています。
これで仮設足場の架設作業が完了しました。当日は朝から気温がうなぎ登りで猛暑に見舞われましたが、予定の時刻を越えないように配慮しつつ、適宜に休憩をはさみ無事に終えることができました。
今回は、何気なく見られている仮設足場の架設作業について詳しく解説してみましたが、如何でしたでしょうか。
年々厳しくなる施工安全基準や労働安全衛生規則。皆様のご自宅に足場が架設される際に、ぜひ参考にして頂ければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。お住いに関するお困り事やご相談事がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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