常陸太田市で屋根材の破片が落ちてくるとの相談！塗装不可なパミールA
※イメージ漫画です※
パミールは1996年～2008年まで販売されていたノンアスベストのスレート屋根です。
2004年にアスベストを含有する建材が全面禁止になる前に、先行する形で製造されました。
しかし長期使用の検証が不足していたことが原因で、極端に強度が低く、十数年程度でボロボロに崩れてしまうケースが数多く報告されています。
2004年にアスベストを含有する建材が全面禁止になる前に、先行する形で製造されました。
しかし長期使用の検証が不足していたことが原因で、極端に強度が低く、十数年程度でボロボロに崩れてしまうケースが数多く報告されています。
雨水が溜まりやすい下端の小口部分が変色
ミルフィーユのように何層にもわたる剥離
剥離が拡がり弱くなった部分が崩れ始める
伺った常陸太田市のお宅はとても瀟洒で、新築するにあたりいろいろこだわって建てられたのだと思います。
屋根の形も通常の切妻ではなく、差し掛け（さしかけ）と呼ばれる左右に高低差をつけた屋根で、外観もモダンな印象でした。
それだけに屋根の不具合に見舞われ、破片を発見された時にはおそらくショックを受けられたのではないでしょうか…( ;ㅿ; )
まず南面から調査を行います。
お客様に事前にお聞きした情報＋目視した見解から、実際に屋根に登ると破損を広げてしまう危険性があると判断。高所カメラを使用して確認したところ、予想通り典型的な症状の層間剥離がかなり進んでいました(>_<｡)
スレート層が剥がれ、基材のセメントが露わになっています。
露出した部分は防水性がなく、雨水などをどんどん含むようになり、日当たりのいい南側でも湿気を好むコケが増殖していました。
続いて一段低くなった北面も確認します。
雨水が滞留しやすい屋根材の下端を中心に、茶色っぽいカビが発生しています。
日当たりの関係もありますが、剥離した層の間に、常に湿気がこもっている様子がうかがえますね。
南面同様に層間剝離が屋根全体に及び、今にもパリパリと音を立てて剥がれそうです…(ﾉд･｡)
崩れている箇所も多いので、玄関先で見つけられた破片はその一部に間違いないでしょう。
念のためにお客様に建築仕様書を見せていただきましたが、「屋根：パミールA/ニチハ」としっかり明記されています。
ここまでボロボロに剥がれた屋根材は、どのようなメンテナンスが適切なのでしょうか？
関連記事➤屋根がニチハ「パミール」で今後のメンテナンスが心配な方へ
パミールAのメンテナンスは、屋根カバーもしくは屋根葺き替えの二択となります。
【屋根カバー】現在の屋根は撤去せず、軽量の新しい屋根を載せて覆う工事です。
葺き替えよりも工期が短く、解体・撤去費用が軽減できる分、リーズナブルに行えます。
関連記事➤屋根カバー工法を行う5つのメリットをご紹介！かかる費用と日数は？
【屋根葺き替え】現在の屋根を解体・撤去して、新しい屋根材に交換する工事です。
古い屋根を取り外すため、基礎的な部分の野地板なども同時に補修することができます。
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