ひたちなか市 割れやすい屋根材はカバー前に優しくデッキブラシで洗浄
2025.11.20
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。以前、「屋根の一部が落下してきた！」というひたちなか市の調査記事をお届けしましたが、今回はその続きとして、屋根カバー工法に向けた洗浄から防水紙敷設までの作業工程をご紹介しますね。「カバー工法は屋根材を重ねるだけ」と思われがちですが…
城里町の屋根カバー工事は平板スレートへ高耐久エスジーエル鋼板を施工
屋根の老朽化が激しく、金属屋根が施工できる業者をネットで探しました。
複数の屋根業者のHPを熟読しましたが、細部にわたる施工工程も詳しく書かれており、安心してお任せできると思ったのが、街の屋根やさん水戸店さんでした。
現場調査の際に細かく状況確認をした上で、複数の見積り内容で提案して頂きました。
※2023年9月14日更新
城里町 屋根カバー工事,屋根材(金属)
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工内容
- 屋根カバー工事,屋根材(金属)
- 施工期間
- 約10日
- 使用材料
- スーパーガルテクトSシェイドブラウン・粘着式防水紙タディスセルフ・樹脂垂木・樹脂貫板
- 築年数
- 約20年
- 保証年数
- 塗膜15年保証・赤さび20年保証・穴あき25年保証・施工10年保証
- 工事費用
- 173.7万円（足場費用・北面雪止め施工含む）
工事前の屋根の状態から確認していきます。
屋根材は、主原料であるセメントを平板状に成型して作られた平板化粧スレート種の屋根材です。
通常、平板化粧スレートは定期的な塗装メンテナンスを行って塗膜を形成し、基材への漏水を防ぎながら延命させるのが一般的です。
しかし、今回の現場の屋根材は、ニチハ社製の【パミールA】と言う屋根材でした。
パミール屋根材は、石綿の使用禁止前に開発されたノンアスベスト屋根材ですが、経年と共に層が剥がれる症状が発生するため、屋根塗装不可な屋根材です。
※同様の症状が屋根にある方は、建築図面や仕様書を確認してみて下さい※
そして、そんな屋根に対して有効的な屋根工事法が、今回用いた【屋根カバー工事】です。
2000年前後に竣工された平板化粧スレートのお客様は、ぜひ参考にしてみて下さい(^O^)／
現場調査時の記事▶城里町の二階建て住宅でテール竣工のパミールを使用した屋根を調査
屋根カバー工法は、既存の屋根の上から新しい屋根を葺く工事法です。
既存の屋根は、出荷当時の塗膜が剥離して湿気を含んでおり、特に北側には藻やカビの発生が顕著でした。
その為、高圧洗浄を用いて洗浄をかけますが、藻やカビと併せて屋根材自体も剥離が進行します。
屋根塗装を行う際にも必須作業となる高圧洗浄。この状態で塗装を施す事ができないのは見ての通りです。
当店は、屋根の専門店なので塗装不可の屋根材と判断できますが、知識を有さない業者で塗装を勧められてしまっているケースも多々あります！屋根のメンテナンスは、屋根を熟知した業者に依頼して下さいね(^^♪
屋根洗浄後は、十分に乾燥時間を設け、屋根の二次防水であるルーフィングを軒先から敷設します。
そしてこの作業時に、予想しないトラブルが発生！外仕事は気象状況との戦いでもあります！
しかし、そんな時でも冷静に判断し、的確に対応するのもプロの仕事！
防水紙の敷設を終えたら、軒先部分に唐草板金を設置と屋根の折り返しにあたる棟下地設置です。
軒先唐草は、屋根から流れてくる雨水を確実に雨樋に落として裏の木部への廻り漏水を防いでくれ、側面からの軒先吹込みも防止しながら小口も包み込んで綺麗に見せてくれる役割も果たしてくれます。
また、屋根の中で雨漏りリスクの高い棟には、下地に腐食しない樹脂製垂木を使用し、捨て水切り板金を設置し、横殴りの降雨も排水してくれる対策を施しました(^O^)／
屋根材を設置する際には、屋根の骨組みである垂木に固定するため、墨打ちをしてビス固定します。
屋根材固定は、床材である野地板固定が一般的ですが、野地板を貫通するビスからの漏水を考慮すれば、野地板と垂木に効かせる方が万全の漏水対策になります。
強風対策の一環でもある垂木打ちですが、当店では屋根全面で垂木打ち施工を行っています。
また、棟際と屋根の接合部に立上りを設けておく事も忘れません。このような一つ一つの作業が、10年・20年経過した際の違いに現れるんです(^o^)丿
今回の城里町で使用させていただいた、エスジーエル鋼板のスーパーガルテクトです。
金属屋根材は、丈夫で高耐久な屋根材ですが、弱点は経年時のサビによる劣化です。
代表的な金属屋根と言えば、『トタン』や『ガルバリウム鋼板』などがありますが
トタンよりもガルバリウム鋼板の方が耐食性が高く、ガルバリウム鋼板よりも更に耐食性が高いのが、今回使用したエスジーエル鋼板屋根材です。
耐食性比較：トタン＜ガルバリウム鋼板＜エスジーエル鋼板
そして、2021年～当店で一番施工数の多いのが、今回使用したスーパーガルテクトです。
高耐久の証として、製造メーカーさんであるアイジー工業さんからの長期製品保証も付与される屋根材。
塗膜15年保証・赤さび20年保証・穴あき25年保証は、屋根材の中でもトップクラスの保証内容なので安心。
また、カラーバリエーションンも6色から選択する事ができ、どのカラーも費用は変わらないので、外壁色とのコントラストを楽しむ事も出来ます。
価格は、一般的なガルバリウム鋼板と比べ、約1.15倍前後です！ご検討の材料にして下さいね(^^♪
もっと詳しく▶トタン・ガルバリウム鋼板・エスジーエル鋼板を徹底比較
関連記事▶【スーパーガルテクト】の人気の秘密を詳しく解説します！
エスジーエル鋼板屋根材は、1㎡あたり約5㎏ととても軽量ですが、上下左右の屋根材を嵌め合わせた上で、一枚一枚をビス留め固定していくので、単体では軽量でも、屋根全体が接続性をもっている施工法です。
更に当店は垂木固定！耐風性能にも富んでいるので、軽量でも安心なんです(^^♪
屋根面が葺き終わると、更に一手間加えます。
屋根の継ぎ目にあたる棟は、漏水リスクが高くなることは前述でもお伝えしましたね。
捨て水切りを入れ、屋根材も立ち上げてありますが、継ぎ目部分までの浸水を極力抑えるため、更に樹脂製の貫板を設置して奥行きを作った吹込み対策を施しました(^o^)丿
下地にしっかり漏水対策を施し、表面材である棟板金を施工していきます。
一般のお客様は、屋根の完成形を見るだけなので、下地の形成状態を見る事は先ずありません。
城里町のお施主様は、当店の現場ブログや施工ブログを熟読した上で、当店にご相談頂きました。
見積り金額だけでは比べられないのが屋根工事です！御覧の方も十分考慮した上で御検討くださいね(^^♪
屋根カバー工事の全工事が完了しました。
破損が激しかった平板化粧スレート屋根（パミールA）が、エスジーエル鋼板カバーでよみがえりましたね(^^♪
完成した屋根は、ご近所様でも評判が良いようで、お施主様も大変満足して下さいました(^^♪
今回の現場は、6寸勾配（約31°）ある急傾斜屋根で、思いもよらぬアクシデントもありましたが、お施主様に喜んでいただければ、その苦労も心地よい疲れに変わります。
施工中、何かと職人を気遣って頂いた奥様。お会いした際に、常に笑顔でご対応いただいたご主人様にも深く感謝申し上げます。
担当した板金職人も、S様にくれぐれもよろしくお伝えくださいとの事でした。
この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。
今現場は、同時に外壁塗装も実施していますが、先ず今回は屋根カバー工事に特化した記事を書いてみました。
（外壁塗装の施工状況は、別記事にてご報告いたします）
今回の既存屋根である平板スレートは、新築住宅で多く使用されている屋根材ですが、特に2000年前後に建てられている場合は、塗装NGの場合もあるので、検討する際には、目利きができる業者に依頼して下さい。
屋根塗装か？カバー工事が可能か？葺き替え工事か？メンテナンス法に迷った方は、街の屋根やさん水戸店までご相談ください。屋根工事は、屋根を熟知した専門業者へ！今回の記事をぜひ参考にしてみて下さいね(^^♪
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