茨城町の築40年のセメント瓦は屋根塗装可能？屋根業者はここを見ます
2023.09.09
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。本日は、茨城町で行ったセメント瓦屋根の調査の様子をお届けいたします。 セメント瓦とは？ 粘土を原料とする陶器瓦とは異なり、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られる瓦です。高度経済成長期の住宅不足を補うため、大量生産が可能だったセメント…
水戸市の屋根塗装の縁切りタスペーサー挿入と外壁補修工程を紹介
瓦屋根やスレート屋根には、屋根材と屋根材が重なった部分に隙間が設けられています。
屋根に降り注いだ雨水がこの隙間を抜けることで、屋根の内部に水分がとどまらない構造になっているのです。
では、縁切りをしなかった屋根はどのようになるのでしょうか…？
塗料で隙間が完全に埋まってしまうと排水ができず、逃げ場所を失った雨水が屋根の裏側に廻り込み、最悪の場合は雨漏り被害をもたらす可能性も出てきます。
そうならないように、塗装で塞がった隙間の塗膜を切り水の通り道を確保する作業が縁切りです。
縁切りは、屋根材の重ね目の塗膜に切り込みを入れる非常に手間のかかる地道な工程で、以前は金属のヘラ状の皮すきやカッターを用いていました。
大きな屋根になればなるほど大変な作業でしたが、現在はタスペーサーと呼ばれる部材を使った方法が一般的となっています。
屋根塗装の下塗りが終わった後に、重なり部分にタスペーサーを挿入することで、カッター等で隙間を開ける縁切りと同じ効果が得られます( *˙︶˙*)و
タスペーサーは全部で3種類ありますが、それぞれ屋根の状態に合わせて使い分けています。
150㎜間隔でスレート屋根の重なった箇所に差し込み、30坪程度の屋根には約1000個のタスペーサーが必要となります。
部材の購入費が数万円ほどかかってしまいますが、塗膜を傷付けることがなく、作業時間を大幅に短縮できるというメリットもあります。
関連記事➤タスペーサーの重要性、縁切りでスレート屋根の雨漏りを防ぐ
それでは水戸市の現場より、タスペーサーを挿入するまでの実際の工程を見てみましょう。
まずスレート屋根の塗装前に行うのが高圧洗浄です。
エンジン式の業務用高圧洗浄機を用い、長年屋根にこびり付いた汚れやカビやコケを綺麗に洗い流します。
どれだけ余計な付着物を除去できるかで、塗装の仕上がりが左右されますので、大切な下処理の一つです。
高圧洗浄の後は、「下塗り⇒中塗り（着色1回目）⇒上塗り（着色2回目）」の順で進めて行きます。
下塗り材として使用するのは、浸透性や固着性が高く下地補強効果に優れた、エスケー化研さんの「マイルドシーラーEPO」です。
素材と上塗り用の塗料を接着させる役割を持つ下塗りは、塗装工事において絶対に欠かせない工程です！
どんなに高性能の塗料で仕上げても、下塗りがなければ早い段階で剥がれてしまうので、塗装の機能を向上させる意味でも、下塗り作業は不可欠なんですね(•ᴗ•๑)✧
下塗り作業が終了しました。
このタイミングでタスペーサーを挿入します。
業者さんによっては、下塗りの前にタスペーサーを入れる場合もあるかもしれませんが、メーカーさんが推奨している通りに当店では下塗りの後に行っています。
タスペーサーが鉄製だと思っている方は多いのではないでしょうか。
実は耐候性の高いポリカーボネート製で、大きさは一般的なもので横50㎜×縦40㎜です。
強化プラスチック塗料には少なからず溶剤が含まれているため、タスペーサーを溶かしてしまわないように、十分な強度を持つポリカーボネート樹脂でできています。
下塗りが乾燥した後にタスペーサーを挿入
挿入したタスペーサーに上塗り材を塗布
屋根塗装の途中で、お施主様より外壁の一部が崩れているとのご相談を受けていました。
素材自体が破損しており元通りには直りませんが、目立たないような補修を施すことはできそうです。
その旨をお話したところ、ご了承をいただけたので修復を行いました。
破損箇所の周囲を養生した後、プライマーを塗布します。
続いてウレタンコーキングを充填し、厚みが同等になるように均します。
この後外壁と類似した塗装を行うにあたり、塗料がしっかり乗るウレタンコーキングをチョイスしました。
コーキングに塗装をする際は、ウレタンもしくは変成シリコンを使用します。
因みにシリコンコーキングに塗装はできません…！
非粘着性ゆえにすぐに剥がれてしまいますので、ちょっとした修理をDIYでお考えの方はご注意くださいね。
下塗りを行った後、中塗り・上塗りの三工程を実施しました。
同じ塗料を使用しても、経年の度合いが異なるため全く同じ色にはなりませんが、「近くでよく見ないと分からないね」と、お客様にも大変満足していただけました。
他の工事の最中になにか気になる箇所がある場合は、遠慮なくご相談ください。
当店にできることであれば、ご要望に応じて対策をいろいろ考えますので、些細なことだから…という気兼ねは無用ですよ(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
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