那珂市で不規則にひび割れた化粧スレート！これはコロニアルネオです
「20年ほど前に建てられたスレート屋根」と伺って、なんとなく嫌な予感がしていたのですが…(>_<｡)
1階に梯子を架けて屋根材を確認したところ、一見してコロニアルネオだと分かりました。
欠けた箇所から剥がれた細かな欠片が散らばり、傷みが進行している様子がうかがえますね。
コロニアルネオのデザインの特徴として、1枚の屋根材に左右対称に入ったスリットが挙げられます。
スリットがある屋根材は他にもありますが、同じように見えてそれぞれに特徴があり、見分ける際の一つのポイントとしています。
が、そんなポイントを確認するまでもなく、コロニアルネオ特有の症状が顕著に出ていました( ;ㅿ; )
【塗装ができないコロニアルネオとは？】
コロニアルネオの劣化症状は、「不自然な箇所から発生する無数のひび割れ・端部を中心とした大きな欠けや割れ・1枚ごとに変色や色褪せの速度が異なる」などが代表的です。
これらの症状は築後8年～10年ほどで現れるようになり、特に不規則に伸びるひび割れは防ぎようがなく、これは塗装ではどうにもできません(ﾉд･｡)
中には、「ひび割れ程度なら補修できますよ」などと勧めてくる業者さんもいるようですが、コロニアルネオは基材自体に問題があり、残念ながら塗り直しても意味がないのです。
1階の屋根材はコロニアルネオですが、2階はなぜかグリシェイドネオを使用しています。
グリシェイドネオも旧クボタ製で、コロニアルネオと平行して製造されていたので、素材自体は同じです。
グリシェイドネオはハウスメーカーさん向けで、たしかにこちらのお宅は某有名ハウスメーカーさんが手がけた家ですが、なぜ一般販売用のコロニアルネオの二種類を用いたのでしょうか？非常にナゾです…(｡･_･ก)
スリットがなく屋根材の間に1cm程度の溝がある点が、コロニアルネオとの相違点です。
よくよく見なければ違いは分からないと思いますが、どうして形が異なる屋根材を使用したのか…せっかく新築で建てられたのだから統一してほしかったな～と、ちょっと残念な気持ちになりました(´๐_๐)
でもこれってたま～にあるんですよね。メーカーさんのなにかしらの内情が関係しているのかもしれませんね。
2階の屋根の勾配は5寸（約26.6°）です。けっこう傾斜があり、水捌けがよく雨水が溜まりにくいはずですが、やはり1階のコロニアルネオ同様に、無数に発生したひび割れが見られました。
コロニアルネオと同じ工程で製造されているグリシェイドネオも、特徴的な劣化症状が出てくるため、塗装ができない屋根材です。
塗装がNGの屋根材のメンテンスは、屋根カバー工法か屋根葺き替え工事のどちらかになります。
屋根カバー工法は、現在の屋根をそのまま残し、軽量の屋根材を重ねて葺く方法です。
工期が1週間程度と短く、既存の屋根の解体処分費用を節約できる分、リーズナブルな工事です。
屋根葺き替え工事は、これまでの屋根を解体撤去し、新しい屋根に交換する工事です。
普段手入れができない野地板を含めた下地補修ができ、雨漏りを起こしている場合に適しています。
関連記事➤コロニアルNEO（ノンアスベスト屋根材）の最適なメンテナンス方法をご紹介
関連記事➤屋根カバー工法で傷んだ屋根をリフレッシュ！
お客様には調査結果をご報告した上で、雨漏りなどの心配がないことから、今回は屋根カバーでお見積りを提出する予定です。
2001年にコロニアルネオが販売されて24年、そろそろメンテナンスをお考えになる方も多いかもしれません。
コロニアルネオ以外でも、2000年半ばころまでに製造販売された化粧スレート屋根をメンテナンスする際には、あらかじめ仕様書などで屋根材の名称を確認しておきましょう。
判断が難しい場合は、街の屋根やさん水戸店が実施している無料診断を利用されてはいかがでしょうか？
茨城県内どちらにでも点検に伺いますよ～ ε≡≡ﾍ(*¨)ﾉ
関連記事➤茨城県全域！屋根調査・お見積りまで無料で承ります（無料点検内容）
同じ地域の施工事例
8時半～19時まで受付中!
0120-270-391
