常陸太田市の大回し工法の棟瓦は銅線切れや漆喰破損もあり取直しが善策
2024.04.09
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。本日ご紹介するのは、常陸太田市で行った瓦屋根の漆喰調査についてです。瓦の固定や接着に用いられる漆喰は、築年数の経過とともにひび割れや剥がれといった劣化症状が出てきます。屋根に悪影響を与えない前に、定期的な点検と計画的なメンテンンス…
水戸市で棟下地のスポンジと棟木を金具を使用した強化棟に取り直し
塗装して間もないお宅でしたが、飛び込み業者さんに屋根の不具合を指摘されていたお客様で、当店のHPをご覧になりご相談頂きました。
無料調査にお伺いして屋根の状態を確認させて頂いたところ、棟下地のスポンジ面戸痩せ・釘浮き・接合部コーキング剥離・棟瓦のひび割れが確認できました。
状況をご説明した所、お客様より修繕希望のお言葉を頂き、修理見積を提出させて頂きました。
現場調査時の記事▶水戸市で塗装したての棟瓦を点検！釘浮きやウレタン面戸痩せを確認
※2023年9月15日更新
水戸市 棟瓦取り直し,屋根材(瓦)
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工内容
- 棟瓦取り直し,屋根材(瓦)
- 施工期間
- 1日間（3人工）
- 使用材料
- 強化棟金具・シルガード（黒）・パッキン付きステンレスビス・変成シリコンコーキング
- 築年数
- 約25年
- 保証年数
- 3年
- 工事費用
- 約39万円（足場費用含む）
お客様からの相談は、屋根の頂点の大棟が浮き上がっている？とのご相談でした。
確認させていただいた所、棟の下地にはウレタン面戸が入っており、築後30年程経過しているため、痩せて隙間が出来ている状態でした。
触診してみると、この隙間から安易に手が入ってしまう程の隙間があり、これでは横風が伴う降雨時に浸水してしまう症状でした。
棟瓦を固定している留め具の釘も殆どが浮き、パッキンも入っていないので漏水を助長します。
この現場は、一か月前に塗装業者によって屋根塗装が実行されていましたが、浮いた留め具を改善せずに塗られいる状態でした(>_<)
また、留め具が欠損している半端瓦や、コーキングも剥離したまま塗装されていました。
『塗るだけが塗装にあらず』・・・当店の職長の言葉がズッシリ心にしみた瞬間でした(^O^)
住宅は、美観の意地もありますが、機能性や耐久性があって初めてお金をかけて頂く意味があります。
美観は、先月他店さんが行った屋根塗装で復活していますので、当店では機能性や耐久性を向上させるために必要な工事を担当させて頂きました(^o^)丿
作業着手の前日に、全面足場の架設が済んでいます。
今回の作業は3名の職人が入っての作業！先ずは、荷物の揚げ降ろしをサポートしてくれる昇降機の設営を行い、事前準備は完了です(^o^)丿
今回の水戸市の屋根は、既に廃盤になっているモニエル瓦の屋根です。
棟瓦は一時撤去して再利用するため、破損させないように慎重に撤去していきます。
これがスポンジシーラー面戸を使用していた棟の下地です。
傾斜屋根と傾斜屋根の接合部は必ず接合部ができて隙間が発生する為、その隙間を防いでくれるのが棟瓦の役割です。
スポンジシーラーが取り付けられた棟木をひっくり返してみると・・・鳥の巣を発見！
痩せたスポンジ面戸の隙間から鳥が出入りして巣作りしていたようですね(^_^;)
鳥が入れるほどの隙間では、横殴りの雨では雨水は入りたい放題です。
瓦の下には二次防水として防水紙（ルーフィング）は敷設されていますが、あまり良い状態ではありません。
屋根のメンテナンスは、塗装業者さんではなく、屋根業者に相談するのがやはり得策です！
今回の棟取り直しは、漆喰を用いながら面戸対策を施し、同時に地震にも強い棟にします。
まず、下地に強化棟金具を設置し、ガイドに垂木を通してビス留め固定します。
次に、面戸の役割を果たしてくれる、なんばん漆喰のシルガードを棟金具を覆うように形成！
なんばん漆喰は、今回使用した黒の他に白も選ぶことが出来ますが、先月せっかく屋根を黒基調で塗装したばかりです。イメージを崩さないように黒を準備させて頂きました(^^♪
下地が完成したら、一時撤去していた棟瓦を戻し、ステンレス製のパッキン付きビスで固定！
ビスは、パッキンの有無で耐水性は変化します！ビス一本にも抜かりない配慮です(^O^)／
三つ又瓦部に継ぎ目の隙間部は、古いコーキングを撤去して打ち直しておきました。
また、ひび割れた瓦は廃盤で差し替える事は叶いませんでしたが、屋根業者としては見過ごせません！
お客様に許可を取った上で、ひび割れ部はコーキングで処置を施させて頂いました。
本体であれば、今回ご紹介した全ての作業を実施した上で、屋根塗装を行うのがベストでしたね。
『塗るだけが塗装にあらず！』御覧の皆様もよ～く覚えておいて下さいね(^^♪
今回の現場は、黒なんばんを使用した棟の取り直し工事なので、見栄えは全く変わりません。
しかし、今日からは鳥に営巣される事もなく、地震にも強い強化棟に生まれ変わっています。
お勤めのためにご不在時の工事だったので、今日ご紹介した画像を使いながら報告書をお客様に提出！
『完了報告書で工事内容がわかりやすく整理されていた』と、工事後に感想を頂きました(^^♪
屋根を健全に保つ事で住宅の寿命は決まる！と言われています。末永く使って頂ければ幸いです。
今日は、スポンジ面戸からの強化棟施工例をご紹介してみましたがいかがでしたしょうか。
屋根の棟は、常に紫外線や風雨に晒されている過酷な環境下で皆様の生活を守ってくれています。
しかし、二階屋根の頂点の棟ともなれば、地上から凡そ6.5ｍほどの高さがあるので、一般の方ではなかなか不具合に気が付かないのも現実ですね～。。。
屋根は、施工後10年での点検や10年～15年を目安としたメンテナンスが必要ですよ。
気づきにくい部位ですがとても大切！時期を目安にメンテナンス計画を立ててみて下さいね(^^♪
当店でお役に立てる事があれば、最善を尽くさせて頂きます。
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