常陸太田市で釉薬瓦の棟漆喰を診断！棟瓦を再利用した耐震棟工事を提案
2024.05.12
常陸太田市のみなさん、こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。 本日は、釉薬瓦を使用した屋根の棟漆喰の診断の様子をご紹介します。 瓦屋根の場合、屋根瓦そのものは非常にしっかりしていて長持ちするのですが、棟の漆喰は15年を過ぎてくると傷みも目立ってくるので…
水戸市で棟瓦の漆喰調査！剥がれに加え隅棟の歪みがあり取り直しを提案
使用されている屋根材の陶器瓦は粘土瓦の一つで、表面に釉薬（うわぐすり）が塗られ、艶や撥水性を持った瓦です。
竣工はミサワホームさんですが、瓦屋根は少々珍しいパターンでしょうか。
陶器瓦は半世紀またはそれ以上もの耐用年数を誇り、非常に長寿命の屋根材ですが、先に劣化してしまう漆喰のメンテナンスは必須となります( •̀ •́ゞ)
お客様もよくご存じで、これまでも数回にわたりメンテナンスを行ってきました。
こちらのお宅は、12年前の東日本大震災を経験しています。
当時は屋根が崩れたりするようなことはなかったそうですが、棟の所々にずれた形跡があり、補強するためのラバーが付けられていました。
ずれた影響でしょうか…屋根の頂上部から確認しているだけでも、方々で漆喰が剥がれ、大小の塊となって瓦に落ちています。
以前に行った補修では、古い漆喰を撤去していなかったらしく、剥がれ落ちた箇所の奥にも層になって漆喰が残っていました(；'-' )
屋根の漆喰の重ね塗りは禁物です！
漆喰を塗り重ねると密着が弱くなり、劣化した古い漆喰と一緒に、早い段階で剥がれるケースが出てきます。
また、重ねて塗ることで厚みを増した分外側へ出てしまい、余計な雨風の影響を受けるとともに、熨斗瓦からうまく雨水が切れずに、却って棟の下地にまで水分を呼び込んでしまうことにも繋がるのです(>_<｡)
大棟の南面の鬼瓦は、鬼巻き漆喰（鬼瓦と棟瓦の接合部）が剥がれて欠落し、反対側の景色が隙間から覗いています。緊結線で縛ってあるものの、ぐらぐらと動き思わしくない状態です。
見た目だけでは分からないのが、劣化が進んだ症状です。
当店では可能な限り屋根に登り、手で触れて確かめる方法を取っています(•̀ᴗ•́)و ̑̑
このような状況での漆喰メンテナンスは、どの方法が一番適切なのでしょうか？
漆喰工事を行う際に肝となるのが土台です。
土台の状態が把握できれば、おのずと工事方法が決まってくるんですね。
東北東に流れる隅棟の歪み
西南西に流れる隅棟の歪み
漆喰のメンテナンスは、建築当初のような美白を甦らせて綺麗にする…という美観的要素も多分にありますが、一番は棟瓦を健全に守ることです。
美しい色合いを取り戻すことができても、機能や耐久性が万全でなければ、真の漆喰工事ではないと当店は考えています(๑•̀ㅂ•́)و✧
調査を終えた後、お客様には屋根の状況を説明した上で、棟瓦を取り直す「棟瓦取り直し工事」が必要だとお伝えしました。
当店の他にも、瓦店の2社が見積りを行いましたが、全て同じ見解だったそうです。屋根の携わっていれば、漆喰を詰め直すだけで大丈夫か？取り直した方がいいのか？という判断は可能でしょう。
今回は当店に任せていただくことになり、8月中には着工予定の段取りを組みました。
瓦の固定や接着に用いられている漆喰が弱って劣化した場合、適切な工事を行うことが、大切なご予算を無駄にしない秘訣だと思います。
街の屋根やさん水戸店では、漆喰のメンテナンスが必要な瓦屋根を始め、様々な屋根に精通したスタッフが調査を行っています。お悩みごとは、当店の無料診断で解決しませんか？(｣ﾟOﾟ)｣
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