茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。

本日は、大洗町で行ったモニエル瓦の調査をお届けいたします。

以前より天窓の雨漏りに悩まされていたとのことですが、最近さらに症状がひどくなり、大変お困りのご様子です。修理見積りのご依頼をいただき、早速調査に伺いました(•̀ᴗ•́)و ̑̑

大洗町のお宅は築30年ほどで、屋根にはモニエル瓦を使用しています。

屋根に穴をあけて設置される天窓は、元々雨漏りを誘発しやすいというデメリットがありますが、20年以上が経過してくると、パッキンなどの不具合で雨漏りに見舞われるケースが多くなってきます。

先に室内から天窓を見させていただきました。
降雨の度に雨水が漏れ出してくるため、ビニール傘をさして床が濡れないように対処しています。

天窓はかなり高い位置にありますが、水上（水が流れ始める部分・一番高い部分）側のクロスが剥がれている様子が分かります。

東日本大震災時に天窓が割れてしまい、その後交換をされたそうですが、13年足らずでの雨漏り…なにが原因なのでしょうか？( •  •˘ ).｡

屋根裏から確認を試みましたが、吹き抜け仕様で四方が壁で覆われ、残念ながら間近での調査はできませんでした(>_<｡)

実際に屋根に登り、天窓の状態を見てみましょう。

屋根材のモニエル瓦は、セメントやコンクリートを成型して着色した瓦で、主にヨーロッパで広く普及しています。「瓦」と名称が付いても、粘度が主成分の和瓦とは異なり、どちらかというと同じ素材のスレートに近い性質で、定期的な塗装のメンテナンスが必要です。

天窓は屋根の一番高い場所に位置する棟と、緩衝するように設置されていました。

周囲の雨仕舞い（雨水を誘導して受け流す構造）は、棟と接合している仕様になっています。経年でありがちなパッキンの劣化などは認められず、13年ほど前に交換しているので、天窓自体に問題はなさそうです。

反対側の棟際を覗いてみると、漆喰が脆く崩れていました(；'-' )
傷み具合から天窓を修理する際には、棟を解体して状況を確認する必要があります。

無料調査でも、破損しない丈夫な瓦であれば取り外して内部を確かめますが、築30年を超えたモニエル瓦の状態はあまりよくありません。

製造・販売を担っていた外資のモニエル社が完全撤退して久しいため、新たに瓦を手に入れることが難しく、割れてしまった場合は差し替えができず、棟の中を確認するのは断念…。

しかし、この棟際がどうやら漏水の起因となっているようです。

隣接した谷の水上から見た漆喰は、かなり劣化が進んでいました。

家を建てられて以降メンテナンスは行っていないようですが、漆喰が寿命を迎える15年～20年程度が経過したころに、取り直し方がよかったかもしれませんねσ(･´-･`*)

天窓を修理する場合は、その周囲の瓦を剥がさなければなりません。

廃番になり新しい瓦が入手困難な上、30年以上のモニエル瓦をこのままさらに使い続けるには、全面的なメンテナンスが必須な状態です。

天窓周辺のみを修繕して、雨漏りを解消することは可能ですが、足場の架設が伴う工事になるため、足場代だけでも相当の費用がかかってしまいます。

ずっと雨漏りのストレスを抱えられていたお客様の、天窓自体を撤去してもらいたいというご意見もあります。

 

「部分修理か？全面改修か！？」はタイミングや症状にもよりますが、最終的にはお客様の判断になります。

築30年以上の屋根はなにかしら不具合を抱えるようになり、葺き替えやカバーなどの改修工事が必要な時期に入ってきます。
目に見える壊れた箇所のみを補修するのではなく、傷み具合や屋根の寿命、屋根の下地の状態等々をしっかり見極められる屋根専門店にご相談くださいね。

街の屋根やさん水戸店では、お客様のご要望に沿った最適な方法をご提案しております。
お悩みをお持ちの方は、当店の無料診断を活用されてはいかがでしょうか？(*ˊᗜˋ*)/

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