笠間市で屋根の一部が剥がれて落ちてきている！？パミール屋根材でした
こちらがご相談いただいたお住まいです。洋風の落ち着いた雰囲気の素敵なお家ですが、いったい屋根はどのようになっているのでしょうか？
現地に到着すると、梯子を架けてさっそく調査開始です(^o^)丿
屋根に登るとすぐに、屋根材が部分的に剥がれているのが見つかりました。
ものの見事に脱落しています(>_<)
それでは、外れた屋根材はどこへいったのでしょう？
落ちた屋根材は、形を保ったまま谷樋にかろうじて引っかかっていました><
地上にこそ落ちなかったが、まさに一歩手前・・・
「落ちたタイミングで、もし下に人がいたら？」と考えるだけで、ゾッとして体が震えてきました。
使用されている屋根材は、ニチハ社製のパミールという屋根材でした。
パミールは既に製造中止となっているものの、この屋根材は色々とトラブルが・・・
剥がれたパミールを調べると、固定する釘の劣化が原因と判明しました。
パミールは、1枚1枚を釘で固定しているのですが、ニチハ社が提供した釘の中に不良のロットがありました。たまたまその不良ロットに、当たってしまったようです。
釘頭が錆び落ちて、釘そのものも朽ち果てていました(//∇//)
傾斜のある屋根なので、風や地震などで少しずつズレて剥がれ落ちたようです。
実は、過去にも同じ事例を調査していたんです。よろしければ、こちらもご覧ください。
今日のところは、外れないようにコーキングを充填して元に戻しておきました( ◠‿◠ )
しかし！他の部分も同じ釘が使用されているはずです・・・やはり屋根全体の工事を検討する必要があります。
屋根の北側は、経年により塗装が劣化し、かつ日当たりの関係で苔やカビがびっしり繁茂していました><
また、写真のうち苔・カビ以外で白く見える部分は、層間剥離（そうかんはくり）が進行している部分です。
層間剥離は、パミールの特徴的な劣化症状で、屋根材本体がミルフィーユのように層状に剥がれていく現象です。
参考として、パミールの代表的な劣化症状を挙げておきますね。
パミールのメンテナンスは、本体そのものに問題を抱えているため塗装が不可で、屋根カバーか葺き替えのいずれかです。
屋根を新しくする葺き替えが理想的ですが、解体処分費用を軽減できる屋根カバーをご選択されるお客様が年々増えています。
依頼主様は、今年は予算的に厳しいとのことなので、お見積りはタイミングが訪れた段階でお出しする運びとなりました（╹◡╹）
最近は、建設資材の価格が上昇の一途で、さらに追い討ちをかけるように4月からは足場に関する法令が見直されます。
作業員の墜落防止といった安全確保に向けて、足場に関するルールが厳しくなり、仮設費用の値上がりが見込まれているようです。
屋根工事を検討されている方は、お早めにご依頼しましょうね^^
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